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2024.09.07

  • コラム

これって職業病?「歯科医師あるある」とは?歯科医師なら納得の「あるある」を徹底解剖!

歯科医 あるある

Writer

高橋 翔太

医療法人社団しん治歯科医院 COO 兼 事務長
日本で唯一のストック型歯科医院専門コンサルタント兼歯科医院の経営者

どのような職業にも「あるある!」と言いたくなるようなことは存在します。歯科医師にとっても「歯科医師あるある」があります。どのような「歯科医師あるある」が存在するのか、気になる方も多いはずです。

本記事では「歯科医師あるある」にスポットを当て、歯科医師あるあるをいくつかの項目に分けて紹介します。

歯科医師あるある「職業病」編

歯科医 あるある

最初にご紹介する歯科医師あるあるは、職業病編です。

ついつい相手の歯を見てしまう

歯科医師は歯を治療することはもちろん、口周りの美しさや歯並びなど色々なことが気になりやすくなります。すると、相手と会話をする中でついつい相手の歯を見てしまい、「こうすればいいのに…」と色々なことを考えがちです。

また、テレビを見ていても、歯並びが悪い芸人を見ると「矯正すればいいのに…」と思ったり、歯が真っ白な芸能人を見て「インプラントをしたのかな…」と感じたりして全然テレビが楽しめない、集中できないなんてこともあります。

身体がゆがみがち

歯科医 あるある

歯科医師は常に背中を丸めるような形で治療を行い続けるので、自然と身体がゆがむような形になります。腰痛を始め、身体のさまざまな場所に痛みを感じ、休みの日は整骨院に通ってメンテナンスを行っている歯科医師もいるのです。

過去の調査では腰痛を抱える歯科医師の割合が8割近くいたほか、できるだけ無理な姿勢をしないことで腰痛にならない配慮をしていると回答した人が多く、治療の体勢がいかに悪影響を与えているかがわかります。

歯科医師あるある「職場恋愛」編

歯科医 あるある

次にご紹介するのは、職場恋愛に関する歯科医師あるあるです。

職場恋愛は案外少ない

歯科医院において、職場恋愛は多いと思われがちです。そもそも歯科医院では男性が歯科医師ぐらいしかおらず、その他は女性ばかりという構図なので、「歯科医師は女性が選び放題でうらやましい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、歯科医師と歯科助手が恋愛していたとすれば、関係性がバレた際にかなり気まずい空気になる可能性が高く、関係が悪くなり、その歯科助手が辞めてしまう可能性も考えられます。その点を踏まえると、なかなか職場恋愛に踏み切れない歯科医師が多いかもしれません。

マスクで勘違いしがち

歯科医 あるある

歯科医院で働く女性100人に行ったアンケートでは、歯科医師がハンサムに見えるのはマスクが関係しているかという質問に、およそ4割ほどの女性がYESと答えています。コロナ禍でマスクをする方が増えた際には「マスク美女」が多く現れましたが、歯科医師にも「マスクイケメン」がいたと言えるでしょう。

しかし、マスクを外すとイケメンと感じないパターンもあり、実際には職場恋愛に直接つながるかは微妙なところです。ずっとマスクをつけていれば別ですが、なかなかそのようなケースは少ないと言えます。

歯科医師あるある「人間関係」編

歯科医 あるある

次にご紹介するのは、人間関係に関するあるあるについてです。

ベテランのスタッフに頭が上がらない

歯科衛生士や歯科助手の中には歯科医師よりも長く歯科医院で働いている方がいます。歯科医院だけでなく、患者のことも熟知しているので、新人の歯科医師からすれば頼りになる存在です。当然ベテランスタッフもそのことをわかっているので、ついついお節介を焼きやすく、指導を受ける機会も出てきます。

歯科医師は歯科衛生士や歯科助手のサポートがなければ、スムーズな治療ができません。ましてベテランのスタッフ相手となれば、横柄な態度は取るわけにいかず、ベテランスタッフに頭が上がらないような状態になります。新人の歯科医師であれば誰もが経験するあるあると言えるでしょう。

歯科助手は歯科医院の院長が決めていると思われている

歯科医 あるある

歯科助手のほとんどは女性なので、男性の歯科医師が院長として君臨する歯科医院は、外側から見るとまるでハーレムのように見え、院長の好みで選んでいるのではないかと思われやすいです。しかし、実際のところは歯科助手の人手不足が慢性的になっており、選んでいる場合ではありません。

また女性が多い職場なので、誰かを特別扱いすれば、すぐに悪い評判が立ちやすく、歯科衛生士や歯科助手にとって働きにくい状況が作られやすくなります。そのため、院長は細心の注意を払っており、ハラスメントになることがないよう指導を行うなっているのです。

歯科医師あるある「がっかり」編

歯科医 あるある

次にご紹介するのは、がっかりに関する歯科医師あるあるです。

予約のドタキャンにがっかりしがち

患者が予約をドタキャンすることは決して珍しいことではありません。むしろ1日1回は必ずあるようなといったイメージで、複数のドタキャンがなければラッキーぐらいに考えている歯科医師もいます。そもそもドタキャンになれば、その分売り上げが下がるわけですから、ショックを受ける歯科医師が多いのはある種当然です。

しかも、ドタキャンの理由が予約をうっかり忘れていたというものだと、「もっとやりようがあったのではないか」とついつい責めたくなります。でも、責めたところで何も変わらないので、まずはドタキャンがないことを願い、対策を考え実行するしか方法はありません。

患者が自分の入れ歯をなくす

歯科医 あるある

せっかく入れ歯を作ったのに、何らかの理由で患者が入れ歯をなくしてしまうことがあります。よくあるケースでは、入院中に入れ歯をなくすケースがあり、入れ歯を外したもののその入れ歯をどこに置いたか忘れてしまうケースが見られます。

一方、小さな入れ歯だとうっかり飲み込んでしまうケースもあり、この場合はがっかりしている場合ではありません。緊急な対処が求められ、一刻を争う事態となるからです。

患者が治療の途中で来なくなる

歯科医師の立場からすれば、患者の治療は最後まで済ませたいと思うのが普通であり、途中で治療が終わってしまうのは再発などを考えると避けたいところです。しかし、患者からすると、痛みなどがなくなったらそれでよしと思いがちで、ついつい来なくなってしまうことがあります。

歯科医師が最もがっかりするのは、治療の途中で来なくなった患者が再発した結果、より状態が悪くなって戻ってきた時です。今までの治療が台無しになるので、徒労感を感じる歯科医師も少なくありません。その分、診療報酬は稼げますが、お金以上にがっかり感を感じやすくなります。

歯科医師あるある「その他のあるある」編

歯科医 あるある

これまでご紹介した歯科医師あるあるとは違う、その他のあるあるをご紹介します。

投資の話に興味を持ちがち

歯科医師の年収は勤務医と開業医で大きく異なります。開業医を目指すにあたり、自己資金の確保が必要となるため、否が応でも投資の話に興味を持たざるを得なくなるのです。すると、何か割のいい話はないかと投資の話についつい敏感になってしまいます。

また節税に関する話や経営についての話にも興味を持ちやすく、先に起業した知り合いや歯科医師の先輩の話を食い入るように聞いてしまう人も少なくありません。開業を目指す歯科医師は資金の確保に向けて必死になりやすく、さまざまな投資に手を出そうとすることもあるあるの一つと言えるのです。

知り合いが患者として来られても複雑

自宅の近くに歯科医院を構える開業医の方によくあることですが、さまざまな知り合いが歯科医院にやってくることがあります。ご近所付き合いをしている方もいれば、自分の子供の友達や保護者などが来て、治療を施しますが、よく知っている相手の口の中を見て治療を行うのは歯科医師の心中としては複雑になりやすいです。

身なりがきれいなのに、ものすごく歯が汚いとその人の裏側を見たような気分になってしまいます。そのことに気づいたご近所に住む患者さんはものすごく恥ずかしそうな態度をとりやすく、それまた気まずさにつながることも歯科医院を経営しているとよくあることです。

歯科医師あるあるは意外と少ない?

歯科医 あるある

ここまで歯科医師に関するあるあるをご紹介してきましたが、歯科衛生士や歯科助手のあるあると比べるとさほど多くないのが実情です。経営者としての悩みや歯科医師としての悩み、人間関係などに共通点がありそうですが、ケースバイケースになりやすいものが多く、実際には微妙な違いがあることも珍しくありません。

歯科衛生士や歯科助手に関するあるあるはバリエーションに富んでおり、患者と接する時間が長いほど、患者に関連したあるあるが多く出てきます。歯科医師の場合は次々に治療を行っていくため、なかなか患者と接点が持てず、付随するあるあるが生まれにくいと言えるかもしれません。

特に歯科衛生士に関しては、専門学校のホームページであるあるを紹介するなど、さまざまなものが出てきます。歯学部のホームページで歯科医師あるあるを紹介するケースはほとんどなく、その点も歯科医師あるあるのバリエーションの少なさにつながっていると言えるでしょう。

まとめ

歯科医師に関するあるあるを知ることは、歯科医師とはどのような仕事なのかを理解するのにつながるため、知っておいて損はないでしょう。また、歯科医師に対するイメージと実際の姿には色々とギャップもあるため、そのギャップをなくすためにも、歯科医師あるあるを多く披露することは大事と言えます。

歯科医師といっても、新人の歯科医師や勤務医、開業医とそれぞれの立場によるあるあるも存在するため、同じ歯科医師でも経験したあるあると未経験のあるあるが存在します。歯科医師にとっても、参考になるあるあるを見つけていくことも大切なことと言えるでしょう。

Writer

高橋 翔太

医療法人社団しん治歯科医院 COO 兼 事務長
日本で唯一のストック型歯科医院専門コンサルタント兼歯科医院の経営者