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成功事例02

デンタルフィットネス2021年導入

名医じゃなくても確実に成功できる

兵庫県医療法人社団たんぽぽ歯科

理事長水田佑

予防のみで年商1億円突破!
「デンタルフィットネス」成功までの軌跡

たんぽぽ歯科は保険診療が9割で、ごく普通の歯科医院だと自負していました。

年商8000万円が、導入1年後で1億4000万円に。売上が伸びた分が地域に貢献している証だと考えています。

チェアは4台から7台に。リピート率が95%をキープしているので、これでも足りないくらいです。

意外だったのが採用の効率改善です。よい人材を採用しやすくなり雇用に余裕が生まれました。デンタルフィットネスは単なる方法論ではなく医院文化の形成。既に完成されたメソッドをそのままマネするだけです。

先生がデンタルフィットネスと出会ったのは、どういった経緯だったのでしょうか?

そもそも歯学部って、経営について学ぶことはありませんよね。卒業後多くの人が開業して経営者になるのに、不思議に思っていました。

歯科医師になって、勤務医として働き始めた先で少し経営の勉強に触れる機会はあるものの、まずは診療を身に付けていくのがメインで、正直経営のことなんて二の次です。そんなこんなで数年働いて開業する・・・多くの先生がこうしたキャリアを辿っていて、自分も例に漏れずそのうちの一人でした。

私は勤務していた医院の院長の見よう見まねで2012年に開業しました。

でも実際開業してみると、当然治療だけやっていれば良いというわけにはいかなくて、税務・労務など、これまでまともに勉強してこなかったことをいきなり実践でやらなければいけなくなって。

「自分は経営者として、これから本当に上手くやっていけるんだろうか…」こんな思いで当時は頭の中が不安でいっぱいでした。

歯科医院経営に関する情報収集の必要性を痛感していた頃、たまたま音声SNSアプリの「Clubhouse」を開いたんです。

すると香川県で予防歯科に力を入れて成功されているしん治歯科 COOであり、デンタルフィットネスを啓蒙している高橋 翔太さんが歯科医院経営の話をするルームがあって、気になって聞いていたんですね。

なるほど。
それがデンタルフィットネスの高橋先生との最初の出会いだったのですね。

そうなんです。高橋さんの話しぶりが、何だかラジオ番組のDJみたいで面白くて惹き込まれました(笑)

歯科医院経営に関するトークルームは複数回に渡って開催されていて、何回目かにデンタルフィットネスの話が出てきました。

保険診療の範囲で予防歯科の仕組みに手を加えることによって、リピート率9割を実現すると紹介されていて、「そんなことホントに実現可能なのか?」と最初は正直疑っていました。

ただ、自院の定期健診の継続率の低さに悩んでいたこともあり、一度詳しく話を聞いてみることにしたんです。

Zoom面談でしん治歯科の高橋 伸治院長と高橋 翔太さんに、デンタルフィットネスのコンセプトと実際の経営について詳しく聞き、非常に納得感がありました。

これまでと歯科医院経営のスタイルを変えるのに少し勇気が入りましたが、思い切って一歩踏み出してみることにしました。

デンタルフィットネスを導入されてみて、経営状況や先生のお考えに変化はありましたか?

開業して9年目、2021年の10月に自院でデンタルフィットネスを導入しました。

これまでアポ帳を見ては、何回目かに離脱している患者さんが多くいらっしゃることに気付き、もやもやした気持ちを抱えていましたが、今では高橋先生が仰っていた通り安定してリピート率が9割を超えるようになって、正直自分でもとても驚いています。

これはデンタルフィットネスのひとつのポイントでもあるのですが、患者さんを「来させる」という考え方から、患者さんの自律を促すという考え方に変わっていきました。導入一年目の目標リピート率は90%だったのですが、これを1年以内に実現できました。

歯科医療者が患者さんを管理するのではなくて、患者さんのセルフケアを支えて自律を促すのがポイントなのですね。
導入にあたって、大変だったことはありますか?

予防歯科のやり方を変えていく仕組みになるので、院長の自分よりも現場で対応するスタッフが本当に大変だったと思います。

まず、受付スタッフは仕事をこなしながらの資料作りで苦労しましたが、Officeが使える受付が一人いたことや、しん治歯科に資料提供してもらったことで乗り越えていくことができました。

また、衛生士はマニュアル通りに施術することが慣れず、時間が足りなくなることがあったり、V7ハブラシによるブラッシング方法の習得が大変だったりと、はじめは苦労もありましたが、実践を積む中でコツをつかみ、解決することができました。

導入にあたってスタッフみんなが本当に頑張ってくれて「みんなうちの医院のこと、こんなに真剣に考えてくれてるんや」。そう分かったのは、自分にとって大きな発見でした。

経営者と従業員という関係性を超えて、素晴らしい医院を創り上げていくチームメイトとして、今まで以上に対等な、いわば大人同士の関係性で付き合っていけるようになりました。これもデンタルフィットネスのおかげですね。

具体的な経営の状態についてもお話を伺えればと思います。
スタッフの人数やユニット台数など、現在のクリニックの状況はいかがですか?

まずスタッフについて、外来担当Dr1名、業務委託の訪問担当Dr1名、矯正担当Dr1名、歯科技工士1名、歯科衛生士7名、歯科助手4名で医院を運営しています。

導入前はチェアは4台でしたが、デンタルフィットネスの導入が上手く行き過ぎたが故に患者さんが溢れかえってしまって、チェアを急遽増設し7台になりました。

患者数や売り上げについてはいかがでしょう?

1日の患者数は45名程で、治療と予防が2:3くらいになっています。

メインテナンスの患者さんが増えるので、3ヵ月に一度しか来ない患者さんが増えたことによって、1人の患者さんが1ヵ月に来院される回数(下図:平均来院回数)は下がっているのにもかかわらず診療報酬が増加していることが分かります。

導入後、実は週6から週5に診療日を減らしたのですが、それでも月別の売り上げは基本前年を超える、もしくは維持することが出来ていて、年商は1億円~1億2000万円ほどです。

予防歯科にかかるコストは人件費、電気代、機材費くらいなので、診療所全体のコストが減少し、利益率の高い体質に変化させることが出来ました。

今後、たんぽぽ歯科をどんな歯科医院にしていきたいですか?

デンタルフィットネス導入でチェアと人員を増やすことができたので、スタッフの福利厚生などを、どんどん改善しもっと「働きやすい医院」にしていきたいですね。


勤務の自由度を高めて、働きやすい環境を提供すること。そして、成果に応じてきちんと給与を上げていくこと。これは経営者である自分の使命だと思っています。

また、デンタルフィットネスを導入して外来での平均点数が下がったため、平均点数の上がりやすい訪問歯科診療も安心して取り組める状況が出来ました。

訪問歯科については完全に素人なので、ここでもしん治歯科のやり方をトレースして、堅実に成功させたいと考えています。

それともう一つ、今通ってくれている子どもたちの食生活についてアンケート調査を行ったところ、結構問題のある子が多くて。今後はMFTを含めて食べるところまで指導できる歯科医院をつくっていきたいです。

名医でなくても、確実に成功できる。

私たちが、デンタルフィットネスを導入して成功できたことを思い出してみても、特別なことは何もしていなくて、ただ言われたことをやっただけなんです。

そして分からないことがあっても、素晴らしいモデルケースであるしん治歯科医院から活きた知識を学ぶことが出来る環境が整っています。

その結果として、スタッフも働きやすくなったし、予防中心の歯科医院に転換したことで経営面でもかなり良くなりました。

院長の治療技術が他人より抜きん出て上手くなくても、経営の天才じゃなくても、ちゃんと堅実に歯科医院経営を軌道に乗せることが出来る。それがデンタルフィットネスの良さだと私は思っています。